投稿日:2016/3/7
そもそも「のぞきからくり」とは何?という方が大半かと思いますので、まずは「のぞきからくり」の説明からさせて頂きます。
「のぞきからくり」とは、
口上師の語りを聴きながら凸レンズごしに屋台に組み込まれた遠近感のある絵を紙芝居のように入れ替えて見る、江戸時代後半から昭和初めにかけて全国で盛んに行われた見せ物でした。
全国に現存するなかで唯一、実演可能な「のぞきからくり」を保存しているのが、新潟市西蒲区ということで、新潟に全国的に見ても貴重な文化が現存していることは大変喜ばしいことですよね。
そんなのぞきからくりを盛り上げるために、6日、「のぞきからくり保存伝承活性化からくり応援団プレ大道芸フェスティバル」が開かれ、のぞきからくりをはじめ浅草雑芸団、赤鏥神楽舞保存会、月潟のおはなしの会、角兵衛獅子囃子の会による出し物が披露された。
1975年に西蒲区の旧巻町で「幽霊の継子いじめ」ののぞきからくりが見つかり、修復して翌年に披露され、さらに絵だけ残っていた「八百屋お七」の屋台を2012年に新調した。
新潟市の西蒲区特色ある区づくり事業として「のぞきからくり」保存伝承活性化事業に指定され、保存、伝承、普及、活性化に取り組んでいる。
来年度は集大成の3年目で、10月に巻の商店街で開かれる「多加良まつり」で大道芸フェスティバルが開かれ、のぞきからくりも上演される。
のぞきからくりのみを見る機会は中々ないことと思いますが、お祭りであれば皆様もよく足を運ぶと思います。
10月の「多加良まつり」は唯一、新潟にのみ現存する貴重な文化に触れるまたと無い機会です。
ぜひ足をお運びになってみてはいかがでしょうか?