投稿日:2016/4/1
新潟を襲った水俣病、公式確認から50年が経過し、新潟水俣病の歴史と教訓を伝える碑の除幕式が30日に行われました。
新潟市北区の県立環境と人間のふれあい館にて除幕式は開催され、被害者や県、国、阿賀野川流域自治体の関係者ら約50人が出席し、公害という悲劇が繰り返されない未来を願いました。
碑の建立は公式確認50年事業実行委員会の主要事業の一つであり、碑は高さ約1.7m、幅2.5m、奥行き1.3m、阿賀野川流域の旧安田町で採取された石に「阿賀野川を平和で豊かに」と泉田知事が揮毫しました。
総工費は約370万円とのことですが、悲惨な公害を忘れないためにも、新潟水俣病の歴史と教訓を伝える碑の建立は必要不可欠ですね。
水俣病という病名はご存知の方が多いかと思いますが、どのような原因でどのような症状を発症するのかを知っていることはないかと思います。
水俣病はメチル水銀によって神経細胞が障害を受ける病気で、そのために手足のシビレ感などさまざまな障害があり、水俣病を完全に治す治療方法は現在も発見されていないため、苦しみは今もなお続いています。
世界的にも水銀に関する「水俣条約」が制定されるなど、各国で取り組みが行われています。
皆様に馴染みのある水銀灯や蛍光灯などにも水銀が含まれているのですが、水銀を含む9種類の製品の製造・輸出・輸入が2021年以降禁止になるなど、私達の今後の生活にも大きく関わってくる問題となります。
新潟水俣病の歴史と教訓を伝える碑の建立を機に、今一度、水俣病について考えてみる時間を作ってみてはいかがでしょうか?