投稿日:2016/3/8
まず最初にBRTとは、バス・ラピッド・トランジット」の略で、訳すとバス高速輸送システムとなり、専用の道路やレーンを走行し、渋滞知らずで高い定時運行性と高速性を備えるシステムのことを意味します。
バス交通網の再構築を旗印に、半年前から新潟市内でもBRTが導入されましたが、実際の利用者の方々はBRTをどのように思っているのでしょうか?
当初、様々なトラブルや遅延に見舞われていた萬代橋ラインですが、連節バスの快速運行開始・冬ダイヤ導入などの様々な対策により、定時性は改善傾向が見られている。
しかし、一部の郊外線の遅れは解消されておらず、接続の悪さなどから高齢者を中心に乗り換えの不満は根強く残っている状態とのことです。
上記のような市民の声をもとに、新潟交通は春ダイヤで郊外から中心部へ乗り換えなしで行ける直行便を大幅に増やすとのこと。
利用者の方々の要望を踏まえた措置とはいえ、導入当初に考えていた目指すべき方向性に逆行する対応といえ、手探りの状態が続いています。
市では2016年度、BRT区間での専用走行路設置に向けた社会実験を行い、さらに鳥屋野潟南部方面に延伸するBRT第2期導入区間の検討・調査にも着手する予定としており、BRTを着実に前に進める計画の段取りをしております。
そのような動きに対して、BRT導入に当初から反対していた市民グループがBRTの是非を問う住民投票の実施を求め、集めた署名は約6万人。
市議会の場であらためて「公共交通のあり方」という根本が議論されることになる。
今後のBRTの行く末を陰ながら、しっかりと見守っていきたいと思います。